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【ワクチン外来について】
R3年4月以降のご予約を休止しております。
再開の目処は立っておりません。ご迷惑をお掛けし、
大変申し訳ございません。


神戸市救急ページもご参考下さい】
https://www.city.kobe.lg.jp/bosai/kyukyuiryo/index.html



当院では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
最大限の対策を行っております。
密接した環境を作らないため、
待合室は十分な換気を行っておりますが、
患者様には、
付き添いの保護者1名のみでの入室
をお願い致します。







〜予防接種(ワクチン)のご案内〜

当院では、同時接種可能です。

  【 ワクチン外来の特徴 】
完全予約制
 でなるべくお待たせしないよう努力します。
感染症の方との接触がなく、安心して受けて頂けます。
適切な情報提供に努めます。 (初診時に医師がワクチンの説明をします。)
発達・成長のご相談もお受けしています。



神戸市の方は9ヶ月健診 (その他の月齢も可) の受付も行っております。


《当院で接種可能なワクチン》

全ての定期接種を受けて頂けます。
★初回受診時に今後のスケジュールを立てています★
ワクチン名 予防する病気 種類

ヒブ

インフルエンザ桿菌b型 不活化 対象年齢は
全額公費負担

小児用肺炎球菌
(プレベナー)


肺炎球菌 不活化 対象年齢
全額公費負担

ロタウイルスワクチン
(ロタテック)

ロタウイルス感染症
(胃腸炎)
生後早期のみ対象

B型肝炎ワクチン
(ヘプタバックス)


B型肝炎 不活化 自費負担
6,000円

(H28.10〜定期接種化

DPT-IPV(4種混合)

ジフテリア+百日咳
+破傷風+急性灰白髄炎
不活化 対象年齢
全額公費負担

ポリオ

急性灰白髄炎 不活化 対象年齢は
全額公費負担

MR
(麻疹・風疹混合)

麻疹(はしか)+風疹 対象年齢は
全額公費負担

日本脳炎

日本脳炎 不活化 対象年齢は
全額公費負担

HPV


ヒトパピローマウイルス
(子宮頸がん)
不活化 対象年齢は
全額公費負担

水痘

水痘
(みずぼうそう)
対象年齢は
全額公費負担

おたふくかぜ


流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
自費負担
6,500円

インフルエンザ
ウイルス


インフルエンザ
(ウイルス)
不活化 一部助成あり
自費負担あり


よくあるご質問


Q1 同時接種はできますか?何かおこらないか心配です。

 米国では生後2か月の時に6本の同時接種を実施しています。複数のワクチンを同時に接種してそれぞれのワクチンの有効性が下がったり、副反応や有害事象がおこりやすいといったことはありません。単独接種をした場合、0歳のうちに接種したいワクチンは、任意のものも含めて5回あります。ひとつずつでは、免疫をつけるのが遅くなってしまいその間に防げたはずの病気にかかってしまうデメリットもあります。
 尚、当院では、一度に何本打つかどうかは、保護者の方と医師とでよく相談してから、保護者のご希望に応じて個別に決めています。当院でおすすめしているスケジュール(神戸市)では、0歳の間に病院に来て頂く回数の目安は5回(任意接種を含め、すべて同時接種した場合)になります。


以下のサイトも参考にして下さい。
小児科医たちでつくっている know VPD というワクチンについてのインターネットサイト



Q2 ワクチンを打った後の副反応が心配です。

 『たまたまワクチンの後に、関係のない別の病気が発症している可能性』に気をつけて下さい。

・ワクチンによって、その日の晩は体がホカホカします。程度は様々で、何人かに1人の子は、38℃以上になります。ワクチンによる発熱の子は、わりと元気でしんどそうではなく、ミルクや母乳の飲みも変わらないことが多いです。薄着にさせたりしてしばらく様子をみるだけで、数時間で自然に解熱傾向となれば心配いりません。

・たまたま別の病気を発症した場合は、しんどそうで、ミルクや母乳をいつものように続けて飲めなくなったり、呼吸が早くなったり、ぐったりすることが多いです。

不活化ワクチンは、安全なぶんだけ1回あたりの効果が弱く、2〜3回ずつ接種してはじめて病気を予防することができるようになります。ワクチンを始めたばかりの赤ちゃんは、まだまだ病気に弱いので、どちらによる熱か見分けがつかないときには、夜間なら小児救急、昼間なら小児科を受診してください。

 

Q3 ワクチンとSIDS(乳児突然死症候群)は、関係ありますか?

関係ありません。世界中の数多くの調査により、予防接種とSIDSとは関係がないことが証明されています。しかし、予防接種後にたまたま起こることはあり得ます。
SIDSとは、それまで元気で何の異常もなかった赤ちゃんが、寝ている間に突然亡くなってしまう原因不明の病気です。
タバコ・人工乳・うつ伏せ寝・服の着せすぎ・布団のかけすぎに気を付けると、リスクを減らすことができますので、知っておいてください。

  

Q4 予防接種“ヒブワクチン”と、インフルエンザ桿菌b型感染症について教えてください。

冬にはやるインフルエンザとは全く別の病原菌です。
ヒブワクチン導入前の日本では、この病原体により、年間約600人が重いヒブ感染症である細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)になっていました。細菌性髄膜炎は毎年約1,000人がかかっていましたが、60%がヒブによるものでした。運よく命が助かっても、後遺症として、発達・知能・運動障害などのほか、難聴(聴力障害)がおこることがあります。
この病原菌は、髄膜炎以外にも、のどの奥の喉頭蓋炎(こうとうがいえん)や、肺炎をおこすこともあります。喉頭蓋炎もとても怖い病気で、調子がわるくなり始めてからあっという間に非常に重症になり、空気の通り道が狭くなり窒息して死亡することも少なくありません。

とくに髄膜炎は、生後5か月頃からかかる子どもが急に増えますので、それまでに2回以上ヒブワクチンを打っておくとリスクを減らすことができます。標準的なスケジュールは生後2か月から初回接種を開始し4〜8週間隔で3回、3回目から7か月以上あけて1歳すぐに4回目を接種します。

生後2か月から小児用肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルスワクチンなどとの同時接種が可能です。

以下のサイトは、お子さんが肺炎球菌やヒブによる感染症(細菌性髄膜炎)にかかった保護者の方が作った会です。患者さんや家族の思いに触れることができ、この病気の理解と予防につながると思いますので、ぜひご覧ください。

細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会

http://zuimakuen.net/

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Q5 肺炎球菌感染症と、予防接種“小児用13価肺炎球菌ワクチン(プレベナー)”について教えてください。

 

肺炎球菌は、赤ちゃんの細菌性髄膜炎・肺炎・中耳炎などを起こします。
(細菌性髄膜炎については、ヒブの項を参照して下さい)
肺炎球菌による細菌性髄膜炎は、初期診断が特に難しいです。“まずまず元気に見えるのにピクピクしてしまう”“嘔吐は少しなのに、起こしてもすぐ寝てしまう”というだけの症状で、はじめは髄膜炎だとわからないことも多くあり、またこの病原菌は抗生物質(抗菌剤)が効かない菌も多いので、かかってしまってからでは遅いのです。ワクチンにより予防するのがとても大切です。

 

生後5か月くらいから1歳にかけて、かかってしまう子どもが急に増えます。なるべく早く、予防接種をする必要があります。標準的なスケジュールでは生後2か月のときに開始し、4週間隔で3回を生後6か月までには終わらせるようにします。また、生後12〜15か月齢に4回目を接種しないと、効果が長続きしません。

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Q6 ポリオワクチンと、これで予防できる病気について教えてください。

ポリオは、手足のまひが一生残る病気で、日本ではこの30年間流行はありません。しかし、世界ではまだあり、欧米でも、宗教上の理由でワクチンを拒否する人たちの子どもの間で流行したことがあります。

現在は不活化ワクチンですので、ワクチンによる小児まひの心配は全くありません。

生ポリオ、不活化ポリオ、三種混合(DPT)ワクチンのいずれかを1回でも接種している場合は、原則として不活化ポリオワクチン(IPV単独)を接種します。生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの合計が4回になるように接種します。ただし、生ポリオワクチンをすでに2回接種している場合には不活化ポリオワクチンは接種しません。

現行では、四種混合ワクチンに含まれていますので、単独で接種することはないですが、ポリオワクチンを単独で接種されていた方で合計回数が足らない方はご相談下さい。

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Q7 4種混合ワクチンについて教えてください。


四種混合:ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオの4種類を予防します。

この4種類の病気の中でも、とくに百日せきは子どもがかかりやすく、かかると症状が重くなりやすい病気です。特に生後6か月までの小さな赤ちゃんがかかると重症化し、息が止まってしまうこともあります。日本では大人にも流行していてどこでうつるかわからないため、生後3か月になったらできるだけ早く受けましょう。

生後3か月から接種開始し3〜8週間隔で3回、3回目の約1年後(6か月後から接種可能)に4回目を接種します。

2012年8月以降に誕生した赤ちゃんや、これまでに三種混合(DPT)とポリオワクチンを一度も接種していない場合には、原則として四種混合(DPT-IPV)ワクチンを接種します。(2012年7月以前に誕生した子どもで、すでに三種混合(DPT)ワクチンを接種している場合は、原則として四種混合ワクチンではなく、三種混合ワクチンを4回受けます。)

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Q8 MRワクチンとこれで予防できる病気について教えてください。

麻疹(=はしか)と風疹(=三日ばしか)に対する予防接種です。
麻疹は、昔、「命定め(いのちさだめ; 麻疹にかかったら、生きるか死ぬかわからないということ)」と言われていた病気です。感染力が極めて強い上に、大変重症な肺炎や脳炎などの合併症をおこして亡くなる人も多数います。又、一旦治ったつもりでいても数年たった後に知能障害とけいれんが起こって、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる病気だとわかる場合もあります。

風疹は、妊娠初期の女性がかかると生まれつきの目・耳・心臓・神経・知能の障害などを持った先天性風しん症候群(CRS)の子どもが生まれることがあります。妊婦さん以外の大人や子供にも、脳症や血液の病気を引き起こすこともあります。

MRワクチンは、1歳になったらすぐ、できれば『1歳の誕生日』に受けるようにしましょう。
地域で大流行しているときは、生後6か月以降に自費でうけることもできます。
2回目は、小学校入学前(年長さんの時期)の4月から6月に受けます。決められた年齢で接種できないと、自費で1万円程度の費用がかかりますので忘れないようにしてください。

副反応: 接種後1週間くらいで熱が出る子が5〜20%くらいいます。ふつうは1〜2日でおさまるので心配はいりません。けいれんなど変わった症状が見られたら、それがワクチンによるものかどうかは別としてすみやかに医療機関を受診してください。
麻疹や風疹にかかったことがある人がMRワクチンを接種しても問題ありません。

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Q9 日本脳炎ワクチンと日本脳炎について教えてください。

日本脳炎は、蚊にさされてかかる病気です。日本脳炎ウイルスに感染した豚の血液を吸った蚊が人の皮膚を刺して体内にウイルスが入ることによってかかります。西日本ではこの感染豚の割合が高く、注意が必要です。
日本脳炎ウイルスに感染すると約100〜1,000人に1人が脳炎を発症し、そのうち15%ほどが死亡するといわれています。

第1期は標準的には、3歳に1回目、その一か月後までに2回目、4歳に3回目の接種となっています。
第2期は9歳から12歳に1回接種します(4回目)。

現在は特例措置が取られ、接種見合わせの間の不足回数分を定期接種として受けられます。1995年(平成7年)4月2日生まれ〜2007(平成19年)4月1日生まれの方は、特例措置が適用されます。お子さんの日本脳炎ワクチンの接種回数を母子健康手帳で確認してご相談ください。

※日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、最近日本脳炎患者が発生した地域、豚の日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対しては生後6ヶ月からの日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されています。その場合は任意接種となります。

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Q10 ロタウイルス感染症とそのワクチンについて教えてください。

下痢嘔吐をおこすウイルスはいろいろな種類がありますが、その中で最もひどくつらい症状を起こすことで知られているのが、ロタウイルスです。日本では、ロタウイルスによって毎年8万人の乳幼児が入院しています。けいれんがとまらなくなったり、腎臓が悪くなったりする子もいます。

ワクチンは、口から飲むシロップタイプで、2回〜3回接種することにより、重症化を90%防ぐことができます。一度かかってしまうと根本的な治療法がないので、保育園に行く予定や、上に兄弟のおられる場合には特におすすめします。

ワクチンは、腸重積症のリスクが高くなる前に接種を完了する必要があるため、生後3か月半過ぎまでに、初回の投与をしなければならず、接種できる期間がとても短いです。

大きくなってからでは、うけることができませんので早めにご相談ください。

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Q11 B型肝炎とそのワクチンについて教えてください。

平成28年10月から定期接種になったワクチンです。(誕生日が平成28年4月生まれ以降のお子さんが対象です)

B型肝炎を予防すると、将来の肝臓がんのリスクを減らすことができます。母子感染や輸血、性交渉による感染のほかにも、知らない間にB型肝炎に感染していることがよくあります(日本で年間2万人)。3歳未満で感染すると慢性化しやすく肝臓がんのリスクが高まりますし、3歳以降の感染でも慢性化しやすい型(血清型A)のウイルスも日本で広がっていますので、対象外のお子さんは任意接種になりますが、早めの接種が理想的です。

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Q12 みずぼうそうと水痘ワクチンについて教えてください。

みずぼうそうは、一般的には命にかかわるというよりも、大事な行事や試験にでられなくなって困ることのほうが問題になると思われがちですが、実際には、脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症など多くの合併症が知られています。日本でも、約3,000人が重症化し、10人以上が毎年みずぼうそうで死亡しています。特に重症になりやすいのは、1歳前、7〜10歳以上、アトピー性皮膚炎など皮膚の病気のある人などですが、健康な子どもや大人も重症になるのが問題です。

また、一旦感染すると、生涯からだの神経の中に潜伏し、何十年もたってから免疫が弱った時に帯状疱疹という病気をおこす原因になります。この帯状疱疹の後は、ひどい神経痛が一生続くことがあるので、大人・高齢者にこのワクチンを接種することで帯状疱疹の予防をすることもあります。

 みずぼうそう(水痘)予防のためのワクチン(生ワクチン)は、1回接種しただけでは予防効果が不十分なので、現在では2回の接種がすすめられています。現在の流行状況からは、1歳すぐで1回、1回目の接種後3か月たったら2回目を接種するのがおすすめです。

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Q13 おたふくかぜとそのワクチンについて教えてください。

おたふくかぜは、一般的には軽症で済む人が多いですが、1000人に1人の割合で、一生治らない重度の難聴になることがあります。一旦なってしまうと治療法がないので、予防が大切です。この重度難聴は、日本で年間700人くらいがかかっていると推定されています。他には、無菌性髄膜炎が約50人に1人の割合で起こったり、脳炎が毎年約30人に起こり障害が残ったり死亡したりすることもあります。思春期以降に罹患すると精巣炎、卵巣炎の合併症も知られています。

予防のためのおたふくかぜワクチン(任意接種・生ワクチン)は、1歳で1回、1回目の接種後2〜4年たったら2回目を接種するのがおすすめです。(以前は1回しか接種していない人がほとんどでしたが、日本でもガイドラインが改訂され、現在は2回接種がすすめられています)順調に受ければ、2回目接種はMRワクチンの2回目と同時期になります。

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Q14 インフルエンザとそのワクチンについて教えてください。

インフルエンザは日本の子どもの脳炎の最大の原因で、毎年200〜500人が脳炎になっています。脳炎まではいかなくても、10代の子どもはインフルエンザの発症初期に突然飛び降りようとするなどの異常行動がみられることもあります。異常行動はインフルエンザ薬の副作用との報道がされたことがありますが、インフルエンザ薬を一切使用しなかった子どもにもみられます。他にも肺炎を合併して重症化することもあります。

小さな子供やいままでインフルエンザワクチンを接種したことのない小学生は、1回の接種だけでは不十分なので必ず2回接種をしてください。12月に入る前に2回目を終えておくのがおすすめです。

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Q15 インフルエンザワクチンは効かないから打つ意味がないという人がよくいますが、実際はどうなのでしょうか。

現行のインフルエンザワクチンの特性から、実は、インフルエンザワクチンをうっていても、かかってしまうということは割とよくあります。
しかし、インフルエンザの患者さんがたくさん受診する病院で、検査が終わって薬の順番を待つ患児たちをよくみてみると、ワクチンをしていなかったインフルエンザ患者さんたちがぐったりと動けなくなっている横で、ワクチンをうってあったインフルエンザ患者さんたちはにこにこして遊びまわっているという光景がよくみられます。ワクチンをしていると、インフルエンザ薬を使わなくても軽症のままで治ってしまう子たちもいます。

また、家族の中にワクチンを打った人と打たなかった人がいた場合、打たなかった人たちだけがインフルエンザに順番にうつり、打った人たちには最後までうつらなかったという話もときどき聞きますので、もちろん一定の発症予防効果はあります。

以上から、重症化予防としてワクチンをうつというのがお勧めです。
さらに毎日の手洗い、うがいをしっかり行い、感染予防に努めることも重要です。

(当院は、カゼや発熱のある患者さんの診察は行っていないクリニックですので、あらかじめご了承ください。)

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ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日

ぬかたクリニック
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