第4章 夜尿を治す薬



表4(1) 夜尿の薬

薬剤、投与量 投与法 作用 副作用






トリプタノール10mg
(アミトリプチン)
1日1〜3錠
就寝前に内服。
夜尿が寝入りばななら
夕食時に内服する。
効果があった場合は、
だらだらと長期間
続けるのでは無く、
隔週投与にしたり、
減量中止にもっていく
ことを考える。
抗利尿ホルモンの分泌を
促したり、 膀胱出口の
括約筋の緊張を高め膀胱の
「閉まり」をよくしたりする。
やや眠りが浅くなり、
尿意を感じて
自ら覚醒する事もある。
副作用はまれだが、
食欲低下、吐き気、
不眠がみられることがある。
他の薬同様、大量に誤飲すると
危険なので、乳幼児のいる
家庭では注意が必要。
アナフラニール10mg
(クロミプラミン)
1日1〜3錠


尿



DDAVP
(デスモプッレッシン)
1回に0.1〜0.2ml
就寝前に点鼻する。
夜尿が軽快したら、隔日や
隔週投与に切り替える。
腎臓に作用し、水が体から
出ていくのに抵抗する。
水分の制限を全くせずに
用いると、体内に水が貯まり
すぎて水中毒を起こす。




ブラダロン200mg
(フラボキサート)
1日1〜2錠
4週間連続内服1週間休薬
といったスケジュールで
数ヶ月続ける。
膀胱の緊張を緩め、
膀胱の容積を広げる。
時に食欲低下、吐き気、
下痢などの胃腸障害あり。
ポラキス2mg
(オキシプチニン)
1日1〜2錠
時に胃腸障害あり。
めまい、口渇、頭痛もみられる。
バップフォー10mg
(塩酸ポロピベリン)
1日1錠
時に胃腸障害あり。
口渇、頭痛、しびれも
まれにみられる。



表4(2) 夜尿のくすり:漢方

上記の薬で改善がみられず、長期の治療が必要な場合も、
漢方薬に切り替えるか、両者の併用をおこなう。
また8歳以下で、あわてて治すには及ばない場合や
未熟型夜尿症には、漢方を用いる場合がある。
漢方薬の名前 どのようなお子さんに用いるか
白虎加人参湯
(びゃっこかにんじんとう)
暑がりで水分をよくとり、多尿、多汗。
体格はがっちりしていて丈夫。
紫胡桂枝湯
(さいこけいしとう)
緊張すると眠れなくなり頻尿となる。
夜尿を気にしすぎて失敗するなど、心因性が強い。
小建中湯
(しょうけんちゅうとう)
虚弱体質で、血色、栄養状態も悪い。
疲れやすく、だるい等の症状がある。
日中に尿をもらすことがある。
葛根湯
(かっこんとう)
比較的体力があり、活発な子ども。
昼間は尿は多くないのに、夜間には尿が多く出るタイプ。
苓姜朮甘湯
(りょうきょうじゅっかんとう)
やや体力がなく、下半身の冷えがあり、
昼も夜も頻尿、多尿。
桂枝加竜骨牡砺湯
(けいしかりゅうこつぼれいとう)
虚弱体質で、やせて顔色悪く、神経質。
のぼせやすく寝ぼける傾向がある。








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