生活指導(多尿型にも膀胱型にもあてはまる)
“あせらず、おこらず、おこさず”の三原則は、どのタイプの夜尿の治療にもあてはまる。
夜尿の治療は辛抱強く“あせらず”続けることが必要で、
本人が寝ている間のことなので“おこらず”、
また中途覚醒は睡眠リズムを狂わせ、
抗利尿ホルモンの分泌を一層低下させるので“おこさない”。


主として多尿型夜尿症を治すためのトレーニング
水分摂取コントロールと塩分の制限
----お子さんの自主性にまかせて、無理のない範囲で行ってください

(1) 水分は午前中に充分とらせます。
今までよりも多めに飲んでもかまいません。
昼食の時も、水分は特別制限しません。

(2)午後、昼食後からは あまり水分はとらないようにし、
のどが乾いても一回に飲む水分は150ml以内にとどめます。

(3) 夕方4時以降は、なるべく水分をとらないようにし、 夕食は早めにすますようにします。
夕食の時の水分は、お茶150ml程度にします。
汁物は控え、特に牛乳、みそ汁、フルーツは控えめにし、午前中にとらせるようにします。
風呂上がりにのどが渇く場合は、うがいをしたり、
氷を口に含んだりして、のどを潤すようにしてください。


主として膀胱型夜尿症を治すためのトレーニング
排尿抑制訓練

排尿を制限し、体重×7ml以上の尿 (例えば体重20kgなら140ml)を膀胱内にためる訓練をおこなう。

具体的な方法は、一日一回(学校から帰宅後が良いでしょう)、尿を我慢して、
膀胱内に最大限、尿をためます。
これを繰り返していると、次第に膀胱に尿が多くたまるようになってきます。
何mlたまるか記録をつけておきましょう。
腎疾患がある場合はこの訓練は絶対にしてはならないので、医師の指導のもとに行ってください。
(膀胱型夜尿症以外のお子さんでも、この方法はある程度有効です)








HOME  NEXT